最前線コラム
SIMPACK Wizardによる解析データベースの効率的な運用【シムパックジャパン】
自動車の性能が高度化していく中で、開発期間の短縮や品質向上のために設計初期段階での機構解析の導入が進められている。しかしながら、日々の解析結果は膨大なデータ量になるため保存や管理が大変になりがちである。また、過去のデータを活用するにも解析データ間の差異が複雑で、解析プロセスやモデルの比較に時間がかかってしまう。こうした問題に対し、解析データの保存や管理を自動で行ってくれ、更には過去のデータのプロセスや解析結果の比較が簡単にできるツールが必要とされている。
SIMPACK Wizardは、解析データの効率的な運用を可能にする画期的なツールである。
膨大な日々の解析結果の管理に悩まされている解析担当者は多いのではないだろうか。
そこで、データ管理から過去のデータ確認が簡単にできるようになるツールの活用をおすすめしたい。
SIMPACK Wizardは、解析を実施すると、モデルデータから解析結果までの一連のデータが自動で保存される。データは解析を実施した日時名で保存されるので、解析をするたびに、時系列順に綺麗にフォルダが並ぶことになる(図1)。これらの機能によってデータを保存する手間が省けるだけでなく、過去の解析データの検索が容易なものとなる。
また、管理の仕方によってはデータの中身を詳細に分析するのに時間がかかってしまうことが多いが、複数の過去の解析結果を簡単に比較表示することができる機能(図2)のほか、解析に使用したモデルや要素間の差異を表示することができる(図3)ので、モデルに加えた変更を可視化できる。
これらの機能によって、モデルデータと解析結果の関係分析が簡単にできるようになった。
SIMPACK Wizardによって過去の解析データを活用することで、コンセプト段階から詳細設計に至る開発プロセスの効率化が期待できる。
図1
解析結果の比較
モデル間の比較
図2
図3
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SIMPACK Wizardは、解析データの管理や活用に適しているだけでなく、シミュレーションを容易に実施できるのも特長だ。なぜならば、解析担当者だけでなく、日々の設計業務にも機構解析を活用してほしいというコンセプトのもと開発された、誰でも簡単に操作できるCAEツールだからである。
豊富なモデルライブラリから部品を選択するだけで、車両モデルを簡単かつ迅速に構築することが可能なので、これまで難しいと思われがちだったマルチボディダイナミクス解析を設計現場でも活用することができる。その結果、設計の初期段階で問題の早期発見につながったり、設計者と解析担当者間のやりとりの時間が短縮されるなど、設計精度の向上や開発期間の短縮を期待することができる。
豊富なライブラリから部品を選択してモデルを構築。
モデル構築
部品の選択
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2013年8月27日